ヨーグルトメーカーでカスピ海ヨーグルトを量産 節約で健康・美容にもいい!
カスピ海ヨーグルトを作る場合、25℃~30℃の温度が適しています。
季節によってはヨーグルメーカーなしでも作ることができますが、ヨーグルトメーカーを使ったほうが温度を一定に保てるので、失敗するリスクを減らすことができます。
普通のヨーグルトだけでなくカスピ海ヨーグルトを作る場合にもヨーグルトメーカーを使うことをおすすめします。
カスピ海ヨーグルトと他のヨーグルトのちがい
独特のねばりがある
カスピ海ヨーグルトには生きたまま腸に届くクレモリス菌という乳酸菌が入っています。
このクレモリス菌が作り出す粘りがカスピ海ヨーグルトの最大の特徴です。
また、もう一つアセトバクター菌という乳酸菌も入っていて、これはクレモリス菌が増殖するのを助ける作用があります。
クレモリス菌は食物せんいと似た働きがあり、整腸効果、美容効果も期待できます。
適温で増殖させよう!
先にも述べた通り、カスピ海ヨーグルトを作る場合、25℃~30℃が好ましいです。
一般的なヨーグルトメーカーは40℃に設定されている場合が多く、これを使った場合、菌が死んでしまって、ヨーグルトができなくなってしまいます。
また冬場、ヨーグルトメーカーを使わずに、こたつの中に入れたり、電子レンジであたためたりするのもおすすめできません。
温度設定ができる、もしくはカスピ海ヨーグルト専用の自動メニューがついたヨーグルトメーカーを推奨します。
私が使っているヨーグルトメーカーはアイリスオーヤマのIYM-012で、25~65℃の範囲で温度設定ができます。またアイリスオーヤマのIYM-013でも、同じ温度範囲で温度が設定できるほか、自動メニューから「カスピ海」を選ぶだけでカスピ海ヨーグルトを作ることができるのでおすすめです。
アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー プレミアム 温度調節機能付き ホワイト IYM-012
- 出版社/メーカー: アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
- 発売日: 2016/10/20
- メディア: ホーム&キッチン
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そもそもカスピ海ヨーグルトはどこから来たの?
カスピ海ヨーグルトは、カスピ海と黒海に挟まれたコーサカス地方と呼ばれる土地で、長年食べ続けられてきました。
このエリアは100歳を超えるお年寄りが元気に暮らすご長寿エリアとしても知られています。
長寿食文化を研究していた日本人が、この地を訪れ、現地の人が食べているヨーグルトを日本へ持ち帰ったことがきっかけで、日本でも徐々に広まって食べられるようになりました。
現在多くのスーパーで取り扱われていますが、値段が他のヨーグルトに比べてやや高めですね。
これをもしヨーグルトメーカーで増やし続けることができたらかなりの節約になります。
カスピ海ヨーグルトを実際に作ってみよう
しっかり準備しよう
まずはヨーグルトの種菌ならぬ、種ヨーグルトを用意します。フジッコのカスピ海ヨーグルトを選びました。
※フジッコのカスピ海ヨーグルトのパッケージには以下のように記されています。
本品を種菌として使用されると、うまくできない可能性があるのでおすすめできません。
フジッコではカスピ海ヨーグルトの種菌は粉末のものを別売りしているので、そっちを使ってほしいということですね。
ネットでカスピ海ヨーグルトを作っている方の多くが、こちらの種菌セットを使っています。
しかし私が使っているアイリスオーヤマIYM-012に付属されていたレシピブックには、カスピ海ヨーグルトを使用して、牛乳をカスピ海ヨーグルトにすると書かれてあるので、とりあえずレシピブックを信じてフジッコのカスピ海ヨーグルトを作ってみようと思います。
それから牛乳ですが、こちらは成分無調整のものを使います。
牛乳パックをそのまま使うので、使う道具は牛乳と種ヨーグルトをかき混ぜる容器とスプーン、そして牛乳の口のキャップです。すべてアイリスオーヤマIYM-012に付属されています。
まず、手をよく洗い、台所洗剤でそれらの道具を丁寧に洗っていきます。
その後熱湯をザーッとかけて、高温消毒します。
このひと手間が非常に重要です。ヨーグルトを作る過程で雑菌が入ってしまうと、乳酸菌と一緒に雑菌も増えてしまうからです。雑菌が増えるとヨーグルトがうまく固まりません。
今回900ml分の牛乳をカスピ海ヨーグルトにしていきます。
1リットルの牛乳を開封し、100mlをグラスなどに移します。この100mlは種ヨーグルトの100gを牛乳パックに入れるための、余分な(使わない)100mlです。
次に容器に牛乳を200mlを注ぎます。容器はアイリスオーヤマIYM-012に付属されていた透明のボトルを使います。目盛りが付いているので便利です。
牛乳を入れたら、種ヨーグルトのカスピ海ヨーグルトを100g計り、牛乳を入れたボトルに入れてよくかき混ぜます。
牛乳とヨーグルトがよく混ざったら、牛乳パックに戻し、さらによく混ぜ合わせます。
これで準備は完了です。
ヨーグルトメーカーにセットしよう
付属品の牛乳パックの口を塞ぐキャップをして、ヨーグルトメーカに牛乳パックをセットします。
キャップがない場合は、クリップで代用可能ですが、使うクリップはよく洗い、熱湯をかけておきましょう。
とにかくヨーグルト作りでは雑菌が混入することに一番注意を払わなければなりません。
アイリスオーヤマIYM-012のレシピブックには、カスピ海ヨーグルトの温度設定は27℃と書かれています。
なので、温度は27℃に設定します。
レシピブックには、時間は8~12時間にセットするよう書いてあります。
前回ブルガリアヨーグルトを作ったときは、8~10時間と書いてあって、10時間にセットしてまあまあうまく固まったので(もう30分か1時間伸ばしてもよかった)、長めの時間、12時間にセットしました(室温は16~12℃)。
夜10時にセットしたので、明日の朝10時にできあがってるはずです。
待ちに待った12時間後
飲むヨーグルトのように少しとろみがついていましたが、まだ牛乳の味がして、しっかり発酵できてない感じでしたので、2時間追加することにしました。
2時間後、とろみ、粘りがしっかりついたものができあがりました。
温かい状態なので、いったん冷蔵庫で2~3時間冷やしてみます。
冷やしたら、これは市販のカスピ海ヨーグルトとほぼ同じ食感、同じ味がします。
ヨーグルト作り成功したと言っていいでしょう。
とてもなめらかで、ちょっとふかふかとした感じがします。
プレーンなので、少し砂糖を入れ、フルグラを加えたらもうスプーンが止まりません。
私が使用しているのはアイリスオーヤマのヨーグルトメーカIYM-012です。温度調整は1℃単位で調整でき、時間も1時間単位で設定できます。レシピブック付きで、ヨーグルトの他にも甘酒、納豆、塩麹、醤油麹、天然酵母が作れます。
IYM-013はIYM-012の機能に加えて、「プレーン」「カスピ海」「甘酒」「塩麹」「飲むヨーグルト500ml/1000ml」の自動メニューがあって、作りたいものを選択するだけで、温度や時間を自分で調整せずに簡単に作ることができます。こちらもおすすめです。
種ヨーグルトでどんどん増やしていく
今回作ったカスピ海ヨーグルトの一部を別の容器に移し、それを種ヨーグルトにして、また同じように牛乳をカスピ海ヨーグルトにしていくことが可能です。
ただ、種ヨーグルトから作り出した場合、粉末の種菌から作り出したときと比べて、培養は難しいようです。
いずれにしても、いちど牛乳でヨーグルトを作ったら、種ヨーグルトは菌がだんだん弱くなり、少なくなってくるので、シーズンごとに新しいものを使うようにしましょう。
作っていてだいたい3~4ヶ月すると、ヨーグルトの粘りがなくなってくるのでそれが合図です。
2回目のカスピ海ヨーグルトです。発酵時間は12時間でうまくいったようです。(朝から夕方にかけて作ったので室温は20℃前後)
1回目より粘りが弱くなってるかなと思ったのですが、変わらないですね。まだまだ作れる感じです。
種ヨーグルトを取り分けておいたので、3回目もチャレンジします。
※種ヨーグルトについて、スーパーでカスピ海ヨーグルトが売っていればすぐに作れるのですが、もし近くのスーパーに売ってなくて、入手が困難な場合は、ネットでフジッコのカスピ海ヨーグルトの種菌を購入することをおすすめします。
フジッコのカスピ海ヨーグルトの種菌は、ネットでとても評判がいいです。種菌からヨーグルトを作り出し、くり返し作ることで、お得感を感じながら健康的な食生活をぜひ手に入れて下さい。
また、種ヨーグルトを牛乳パックに入れて混ぜるとき、またできあがったヨーグルトを牛乳パックから取り出すとき、付属品の柄の長いスプーンを使うのですが、長さがじゃっかん足りず、手が牛乳パックの中についてしまいます。
Amazonでヨーグルトを牛乳パックで作る用の柄の長いスプーンが売っているので、こちらもおすすめです。
CASUAL PRODUCT たっぷりすくえるヨーグルトスプーン ロング 578885
- 出版社/メーカー: 青芳
- 発売日: 2017/12/18
- メディア: ホーム&キッチン
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最後に前回、ブルガリアヨーグルトを作ったときの記事を貼っておきます。
はじめてヨーグルトメーカーをお使いになる方は、ぜひ参考にして下さいね。
カスピ海ヨーグルトも、ろ過すればギリシャヨーグルト、クリームチーズを作ることができます。クリームチーズはとてもさっぱりしたテイストなので、スフレチーズケーキの材料として使うこともできます。